松江清心養護学校での特撮体験講義レポート
2017年11月1日、島根県民会館からのご依頼で、松江清心養護学校へ特撮体験の講義に赤井孝美とスタッフで行って参りました。
これは「芸術家学校派遣事業」という、島根県内の小・中学校等を対象として様々なジャンルの芸術家を派遣し、各分野の紹介や解説、実演披露、ワークショップなどを行うことで子供たちの豊かな想像力や思考力、コミュニケーション能力への理解を深めてもらうことを目的とした事業の一環です。
３年ほど前には、島根県江津市の中学校で同じような特撮体験講義を行い、このときは全校生徒が参加の大々的なものでした。
今回は養護学校ということもあり、４名という少人数。しかしそれにより、より近い距離で中身の濃いものになったと感じました。
生徒全員、講師を務める赤井の話を真剣に聞き、特撮が作られる工程を体験していました。
講義の流れは、まず講師である赤井孝美の簡単な自己紹介と略歴、特撮および映像作品を撮るとはどういうことかの説明のあと、「大特撮巨編ネギマン」をダイジェスト上映。
ネギマン登場シーンやマツエ・ジョーとの対決など特撮の見どころを観てもらい、米子から運んできたミニチュアとブルーバックのセットに生徒たちが一人ずつ入って撮影をして、実際に特撮の世界を体験してもらいました。
休憩を挟んだ後半の部では、いよいよネギマンも加わり、生徒たちとの夢の競演を撮影。まずミニチュアセットとネギマンの演技を撮影し、それからミニチュアを退けて生徒たちの演技をブルーバックにて撮影。その両方を組み合わせると、現れたネギマンが生徒たちに指示を与え、全員がカメラに向かって手を振るという映像が出来上がりました。
映像の仕上がりに、生徒たちも大喜び。普段観ている映画やテレビ番組がどうやって出来るのかを、自らも参加して体験することでより理解が深まったようでした。
今回の特撮体験講義は、参加した生徒たちにとっては映像作りの体験を通して仕事をするということを学び、ぞれぞれの進路や将来を考える上で非常に貴重な体験となったように感じました。
米子ガイナックスとしても、今後他でもこのような特撮や映像作りの魅力を知ってもらえる機会を、もっと得ていきたいと思います。
それが、新しい発見や出会いなどに繋がることを願って…